牧野正義著
A5判上製/480頁/本体7500円+税
ハーバーマスの「討議理論」を吟味し、英米圏を中心に展開されている規範的政治理論、とりわけシティズンシップ論に関連の深い部分の文脈に丹念に位置づける。
ISBN978-4-86258-160-0
(2025年5月30日刊行)
目次
序論 シティズンシップと討議理論
1 研究の目的・背景・方法
2 ハーバーマス思想の展開および時代状況と本書の主題との関連
3 先行研究との関係および本書の構成
第1章 現代社会における複数性と討議理論的シティズンシップ──討議理論的シティズンシップの「中心的部分」その1──「基本原則」(基本想定)
はじめに
一 近代以降の社会的・政治的条件と討議倫理
二 複数性という視点
三 討議理論的シティズンシップの「基本原則」(基本想定)
おわりに──討議理論的シティズンシップの構成要素と全体像
第2章 複数性と討議理論的シティズンシップ・再考──討議理論的シティズンシップの「中心的部分」その2──「実践的接近方法」
はじめに
一 討議理論的シティズンシップは非現実的か
二 討議理論的シティズンシップは抑圧的・排除的か
三 複数性に配慮するさまざまな方途と討議理論的シティズンシップ
おわりに──討議理論的シティズンシップにおける「実践的接近方法」の包括的把握
第3章 討議理論的シティズンシップと市民的徳性──討議理論的シティズンシップの「補完的部分」その1
はじめに
一 討議理論と市民的徳性論
二 討議理論と市民的徳性
三 さらなる検討
おわりに
第4章 討議理論的シティズンシップと市民的アイデンティティ──討議理論的シティズンシップの「補完的部分」その2
はじめに
一 一般的前提としてのポスト伝統的アイデンティティ
二 政治的アイデンティティとしての憲法パトリオティズム
三 市民社会および越境的レベルにおける市民的アイデンティティ
おわりに
第5章 討議理論的シティズンシップの学習/教育──討議理論的シティズンシップの「応用的部分」
はじめに
一 シティズンシップ学習/教育の目的
二 シティズンシップ学習/教育の内容・方法に関する一般的前提
三 シティズンシップ学習/教育の内容・方法に関する留意点
おわりに
結語 討議理論とシティズンシップ
1 討議理論の内容とその実践的意義
2 討議理論の形式的特徴とその実践的意義
3 シティズンシップの実践としての討議理論
文献
人名索引

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